引っ越ししてから、食器の数を減らしたのと収納場所を変えたので食器棚が余っていました。まだ綺麗な方だったので役所の窓口に「要る方に差し上げます。」と写真と一緒に掲示させて頂いていました。
見知らぬ電話番号の着信と「食器棚が欲しいです」とメッセージが入っていました。折り返すとご年配の女性のようでした。すぐに欲しいのだけれど、車がなく取りに来る方法もないそうです。
気の毒なので、我が家で車に積んでみて運べそうだったら運びますと言って電話を切りました。
翌日、ご飯食べていたら、いつならいただけるかと催促が。
この辺から怪しい雰囲気。
急ぎで欲しそうだったので住所をお聞きし、主人に頼んでなんとか積み込めたので支えながら一緒に運びました。結構重かったので旦那がいないと運ぶのは無理でした。

車の中で、旦那が「いくらで売ったのか」と聞いてきたので「無料だよー」と返すと「え？？」と驚いた返事。
雨も降っていて、そんな中で車に積み込んで運ぶんだから菓子折りくらいは貰えるのだろうと旦那は思っていたようです。
年配の女性が道路に出ていてくれました。アパートの部屋の中まで運んで希望の場所に設置。そしてありがとうございました、と感謝の言葉を頂きました。
もう、ただの引越し屋さんです。

貰っていただけるんだから無料でいいと思っていましたが、それは欲しい側の方が勝手に持って行ってくれると思っていたから。相手の方が年配の方で車がないという展開は想像しておらず。

私だけなら良いのですが、巻き込んでしまって旦那さんに悪い事しました。でも、帰りの車内で「本当はなんか貰ったんでしょう？」なんて言って笑い話にしてくれてありがとう。
無料でいいと言っておいて部屋で邪魔だったものを貰ってもらえたのに、心のどこかで見返りを求めていたなんて自分勝手で可笑しな話です。
結果的に、人助けができて良かったと思います。

今日も庭にたくさん野鳥が飛んできます。見ているとほのぼのします。